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伊良部島の通り池にまつわる伝説のお話!

伊良部島の通り池

宮古諸島にある伊良部島は最近、日本で最も長い無料で渡れる橋として有名になっています。伊良部大橋から見渡す伊良部島は伊良部ブルーの海に囲まれた楽園のようです。そんな伊良部島にある「通り池」にまつわる伝説のお話をご紹介します。

伊良部島は沖縄県宮古市伊良部島、という住所で宮古島まで飛行機で行き、そこからは車で橋を渡って伊良部島へ行きます。大橋が出来るまでは宮古島からフェリーに乗っていかなくてはいけなかったので、今では宮古島観光のついでに行けるようになり、大変便利になりました。

お隣の下地島とも繋がっていて、下地島にある空港は日本で唯一航空パイロットの練習地となっています。通り池は正確には伊良部島ではなく下地島にありますが、伊良部島と下地島はハッキリとした境目がなく、地元の方にとってはどちらも同じ島という認識のようです。

伊良部島の通り池は宮古島から伊良部大橋を渡って約10キロ、車なら20分ほどで着きます。通り池は国の名勝・天然記念物に指定されており、晴れている日に見る通り池は吸い込まれそうなほどキレイで魅了されてしまいます。

通り池は大小2つの池で、海に向かって縦方向に並んでいます。海側の池が直径75メートル・水深45メートル、陸側の池が直径55メートル・水深25メートルです。空から見ると2つの池の間には境目があり別々のもののように見えますが、どちらも池の中で繋がっており、また海側の池は洞穴で海とも繋がっています。

伊良部島の通り池

通り池は海と繋がっているため干潮・満潮で水深が変わり、水深によって塩分濃度や水温に差があるため、多種多様な魚が見られたりその日によって色が変わったりします。様々な景色を楽しめることから、人気のダイビングスポットにもなっています。

通り池の伝説には2つのお話があります。1つは通り池が出来た理由である「ユナイタマの伝説」と海側の池の「継子(ママ子)伝説」この他にも伝説がいくつかあるようですが、有名なのはこの2つとされています。

伊良部島の通り池

ユナイタマの伝説

昔々、通り池の近くの木泊村に2つの家がありました。そのうちの1軒に住む漁師がユナイタマ(ジュゴン)を捕まえ、半身を切ってお隣さんにもおすそ分けしました。

またこのユナイタマがジュゴンではなく「よなたま(ユナイタマ)」は人面魚体の人魚であり、食べようと炙ったところ母人魚が助けるために津波を起こしたのではないか、とも云われています。ユナイタマが海に助けを求めると大波が3度押し寄せてユナイタマを運び去り、波が引いた後、2軒の家があった場所はぽっかりと穴が開いて池になっていたというもの。

というお話ですが、この伝説に出てくる大波は昭和8年に起こった明和の大津波ではないかと云われています。また伊良部島の方言でユナ(海)タマ(魂・精霊)と言うので、海の精霊ではないかとの説もあります。

通り池

継子(ママ子)伝説

昔々、下地島に住んでいた漁師が奥さんに先立たれてしまい、残された男の子を育てるためにも…と後妻を迎えました。3人は仲良く暮らしましたが、やがて後妻にも男の子の子どもが出来ると先妻との子を疎ましく思うようになりました。

ある日、猟師である旦那さんが仕事へ行くと後妻は子ども2人を連れて通り池へ行き、先妻の子(兄)を足場が滑りやすいツルツルとした岩場に、自分の子(弟)をゴツゴツとした岩場に寝かせました。

後妻は夜中に通り池のゴツゴツとした岩場へ行き、自分の子である弟を背負って一目散に逃げだしました。すると兄弟がいないことに気付いたのか「弟はどうしたの?」と。

優しいお兄ちゃんはゴツゴツとした岩場では眠りづらいだろうと、弟と場所を変わってあげていました。後妻はそれに気付かずに自分の子である弟を池に突き落としてしまい、間違ってわが子を殺したことに気付いた後妻は自分も通り池に身を投げました。

という伝説ですが、このお話は海側にある大きい方の池の伝説です。実際に今でも大きい方の通り池には「継子(ママ子)台」と呼ばれる岩が残っています。

旅行先や移住先に選ばれることも多い宮古島ですが、ミヤコブルー・イラブブルーと呼ばれる海は多くの人を魅了してしまいます。離島には独特の文化や風習も今なお多く残っており、その島を知れば知るほど、実際に見たときの感動は増すものです。

車で気軽に行けるようになった伊良部島、伝説の通り、本当にそんなことがあったかどうかは定かではありませんが、みなさんもぜひ自分の目で確かめてみてください。