沖縄情報局

沖縄の観光・移住・生活情報をお届け

沖縄に移住するなら知っておくべき?沖縄と米軍の関係性。

沖縄と米軍の関係

沖縄は度々ニュースで取り沙汰されますが、そのほとんどが米軍に関するニュースです。沖縄に移住するとなると他人事ではいられない問題かと思います。様々な意見や見解があることは十分承知ですが、移住者に向けて知っておいてほしいことをお伝えいたします。

日本にある米軍基地のうちおよそ74%が沖縄にあります。沖縄本島の約18%を米軍基地が占めており、弾薬庫やビーチ訓練場などを含めると32の米軍施設が存在します。その中には日本の自衛隊と共用で使用している施設もあります。

有名なのは普天間基地です。

他の米軍海兵隊の施設には日本名称の他に「キャンプ(日本語略で野営地)〇〇」という名称が付きますが、普天間基地の別称は「Marine Corps Air Station Futenma」といいます。

頭文字を取って「MCAF」という名称は米軍基地の中でも世界中の基地を繋げる中継地点として、格別の重要地点とされる場所にのみ使用される別称です。

普天間基地

また普天間基地は「世界で一番危険な基地」と称されることもありますが、沖縄県宜野湾市の中央に存在し基地の周りを囲むように日本人の住宅街が広がっています。そのため宜野湾市はドーナツのような形になっており、住宅街に飛行機が落ちたら…という心配から辺野古への移転を望んでいる声も多いのです。

そこで気になるのが、沖縄に米軍基地があることでのメリットとデメリット。取り沙汰される問題のほとんどはデメリットですが、デメリットがあるということはメリットもあるということです。

沖縄に米軍基地があることのデメリットは

  • 戦闘機などの訓練で起こる事故の被害が及ぶこと
  • 沖縄のキレイな海や自然、景観が米軍基地により失われてしまうこと
  • 米軍関係者による犯罪の被害にあうこと
  • 航空系の基地が近い場合には、日中深夜問わず騒音に悩まされること

デメリットについてはニュースなどでもよく知っている方が多いと思います。その他にも米軍専用の施設やお店などもあり、日本人が気軽に入っていけない(と勝手に思っている場合も少なからずあります。)場所もあります。

では米軍基地があることのメリットは?

  • 世界的に見ても沖縄に米軍基地があることで戦争を防げている面がある
  • 米軍基地周辺はバーやレストラン、アメリカからの輸入品店などかなり栄えている
  • 米軍基地はいつも照明が付いているため、基地周辺は明るい
  • 米軍基地で行われるイベントに日本人が無料で入れるなど、楽しい交流の場が多く設けられている

特にメリットなのは、米軍基地周辺が栄えていること。米軍は階級によってお給料が変わりますが、階級が高い人は米軍基地の外に自分で家を借りて生活しています。よって、仕事終わりや休日は米軍基地以外で遊んだり飲んだりすることも多く、基地周辺にはバーやレストランに加えて洋服屋さんや動物病院まであります。

そのほとんどは日本人が経営しており、米軍基地がある市町村とない市町村ではシャッター商店街の遭遇率が圧倒的に変わります。

また米軍基地には日本人の雇用も多くあり、アメリカ合衆国に雇われるので就職しづらく賃金の低い沖縄では安定したお給料を貰えると人気の仕事でもあります。ですが、このメリット・デメリットは日本中にある米軍基地周辺に言えることなので、決して沖縄だけに言えることではありません。

ニュースでよく取り上げられる問題の一つに、米軍関係者の犯罪問題があります。1番最近では2016年4月にうるま市で起こった20歳の日本人の女の子を、強姦致死・殺人及び死体遺棄の事件で米軍関係者が逮捕された事件です。

ウォーキング中の女の子をさらい強姦し殺してしまうという痛ましい事件で、日本政府と米国の間で結ばれている「日米地位協定」が翌2017年に補足協定が発効されるほど影響を及ぼしました。

アメリカ軍

でもこのニュースの裏側には、取り上げられなかったもう1つのニュースがあります。この事件があった後、米軍関係者は6月の沖縄という炎天下の中、毎日プラカードを持って道路上に立ちました。一人や二人ではありません。何百人、何千人という米軍関係者がプラカードを持ち通りすがる車に頭を下げていました。

そのプラカードには「沖縄と共に苦しんでいます。」「沖縄のために祈っています。」と日本語で書かれており、ハートマークに切り取られた日本とアメリカの国旗も書かれていました。その様子はTwitterを中心に反響を呼びましたが、全国メディアで取り上げられることはありませんでした。

以下は沖縄県警から引用させて頂いた昨年、米軍関係者が検挙された犯罪統計です。

米軍人・軍属犯罪 引用元:沖縄県警 犯罪統計資料

そしてこちらが昨年沖縄で検挙された日本人の犯罪統計です。

米軍人・軍属犯罪 引用元:沖縄県警 犯罪統計資料

ここから昨年米軍関係者が検挙された数字を引いて計算せずとも、一目瞭然です。沖縄で起こる犯罪のほとんどは日本人が起こしているのです。

米軍関係者が犯罪を犯していないといえばそれは嘘になります。ですがメディアが報道しているよりもずっと、その数は少ないのです。

米軍関係者のほとんどの人は日本人に対してとても友好的です。フレンドリーで、英語が分からない人でも親切に対応してくれます。

一部の海兵隊員は日本人を見下していたり敵対視していることもありますが、仕事で来ただけの日本を命を懸けて守らなければいけない、という彼らの事情を考えれば思わしくない態度を取ってしまう気持ちも汲んであげられます。

政治的な問題も多く簡単に答えを出せることではありませんが、米軍関係者の姿勢には見習わないといけないこともたくさんあるのです。移住するにあたり心配している人もいるかと思いますが、沖縄独特のアメリカ文化や料理、方言にまで米軍・戦争の影響が及んでいます。でも決して悲しいことでも辛いことでもありません。

「それがあるから今の沖縄がありそんな沖縄に惚れて移住したいと思った。」そんな風に考えたら、違った目で米軍と付き合っていけることでしょう。

海

この海は最近ニュースでよく取り上げられている辺野古です。このキレイな海が米軍基地で失われるのは悲しいことですが、その代わりに普天間基地は返還されます。返還された場所は違った形で栄え、沖縄県民のために使用されるのです。

那覇市や豊見城市などの南部に移住する方には遠い場所のように感じるかもしれませんが、何も心配せずに楽しい気持ちで移住してください。実際沖縄県民は、米軍関係者のことをとても友好的に思っている方がほとんどです。