
これから沖縄県民になろうと検討している方へ、家を借りるのに少しのコツを知っているだけでよりよい沖縄ライフが送れるようになります。少しの手間さえ惜しまなければ、あなたの理想の家を手に入れられるかも?
家賃保証会社は沖縄が発祥の地です。それはなぜでしょう?
移住を検討している人にとって1番のネックが「どこで働こう」「どこに住もう」の2つだと思います。私自身もこの問題さえクリア出来ればあとは飛行機に乗るだけでした。
普通に考えて家を借りる時は不動産屋さんに行くものですが、それ以外の方法でより自分の希望に近い物件を借りることも出来ます。まずは沖縄県の不動産文化を頭に入れておいてください。
沖縄県には年間(離島も含め)2万5千人の移住者がいるとされています。ですが、1年以内に挫折して帰ってしまう人の割合は7割を超えます。
理由は様々ですが「仕事が見つからない」「思っていたよりも給料が低い」「地元の人と上手く馴染めない」などなど…そして家賃もろくに払えず、夜逃げ同然で本州へ帰っていく人も多く沖縄の大家さんは何年も泣き寝入りさせられていました。
そこで出来たシステムが「手数料を払う代わりに家賃の保証をし、支払いが滞った場合には大家さんに代わって取り立てる」という家賃保証会社。
これは今までの移住者が起こしてきた問題を積み重ねた結果であり「私は関係ない」と思っていても自分も同じ目で見られる覚悟はしておかなければいけません。それは差別ではなく、大家さんが泣き寝入りしてきた過去を思えば仕方のないことです。

家を探すのに使えるのは不動産屋だけじゃない!
そこで皆さん、やっぱり家を借りる時はネットで賃貸情報を見たり不動産屋さんにアポイントを取ったりすると思いますが、それはあまりオススメしません。
というのも沖縄はある程度、地主さんが地域によって決まっているので良い場所や良い物件は、情報を公開する前に親戚や知り合いに貸してしまうんです。なのでこの家賃でこの家?というのも多々見かけます。
そこで活用してほしいのが「地元の掲示板」

私は沖縄に移住するなら…と住みたい家が決まっていました。
- 琉球瓦の平屋一戸建て
- 広い庭があって日当たりがばっちり
- 周りは静かで海が近い
- ペット可
- 家賃は5万円まで
せっかくの沖縄移住なので思う存分、欲張りました。妥協する気もありませんでした。
ですがどの情報誌を見てもこの条件に合う物件はなく、丁寧に接してくれる不動産屋さんに申し訳ない日々が続きました。
そこで地元の掲示板に、条件に合う物件や大家さんを知っている方がいたら連絡くださいと書き込みをしてみました。
最初は「沖縄のこと何も分かってない。」「そんな家あるはずない」と散々言われましたが、数日経って今の大家さんから連絡を頂けました。その家の条件は
- 琉球瓦の平屋一戸建て
- 広くはないけど庭があって日当たりはバッチリ
- 閑静な住宅街で海まで車で15分
- ペット可
- 家賃は3万5千円
「ただし1つだけ大きな問題があり、築60年超えの家なので自分たちで直しながら住んでほしい。その代わり、内装やデザインは好きにしていい。」との事でした。もちろん即OK!これ以上ない良いお家と大家さんに巡り合うことが出来ました。
問題はただ1つ、面倒臭いだけ!
そうして無事住みたい家を見つけた後も、不動産屋さんを挟まずに直接契約するので手間はめちゃめちゃかかります。法的に効力のある契約書を自分たちで作ったり、住宅保険に加入する手続きも自分たちでやります。終わってしまえば何てことありませんが、移住の準備をしながら同時に行うのは容易いことではありませんでした。
ただ!直接契約をする分、初期費用はほとんどかかりません。本当に手間さえ取ってしまえば賢く引っ越しが出来るのです。
最後に良い物件に出会えるポイントを1つ。
「掲示板に書き込みをするときは事細かく書くこと。」なんでここで家を探しているのか(中々良い家に出会えないので、一縷の望みをかけて…)
どんな家がいいのか(マンションか一戸建てか場所は…)
自分たちはどんな人間でどうして移住しようと思ったのか。
最後の一文が1番大切です。大家さんも人間なので、1番問われるのはあなたの人間性です。不動産屋さんに行く前に、見つからないと投げ出す前に、1度掲示板で探してみてください。きっと良いお家に出会えると思います。