沖縄情報局

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沖縄に移住。失敗して帰る人が多いのはなぜ?

夕日

年中暖かく、穏やかでゆるやかな時間が流れる沖縄県。憧れを持って移住してくる人はたくさんいますが、その多くは失敗し地元に帰っていきます。移住を現実的に考えるとネガティブな面とも向き合っていかなければいけませんが、なぜ失敗するのでしょうか?

あなたが沖縄に抱いているイメージはどんなものでしょうか?

  • 1年を通して暖かく、過ごしやすい
  • 沖縄県民はフレンドリーで親切
  • 海は近くキレイで、自然が多い
  • お給料が安くても生活していける
  • のんびり、穏やかな時間
海

などなど、色々あると思います。ですが、実際には上記に書いてあることとは程遠いのが沖縄県です。一言で言うならば日本のどこにでもある「田舎」と沖縄県はさほど「変わりません」

過剰に期待をしないこと。理想と現実のギャップが大きければ大きいほど、失望してしまうものです。様々なイメージを抱いていると思いますが、一旦それは忘れて現実的な沖縄と向き合うのが成功する第一歩です。

沖縄に移住してすぐは「1年中半袖でいい!」と思うかもしれません。確かに1番気温が下がる2月でも最低15度前後です。本州の感覚で云えば15度は「寒い!寒い!」という気温ではありませんが、沖縄では冬になると海風は冷たく身体を芯から冷やします。

海が近い場所はもちろんですが、高台に家があるとより一層、風が強くなって寒く感じます。

冬になると沖縄でもダウンコートやムートンブーツを履きますし、暖房を入れたり布団を増やしたりと本州と変わらない寒さしのぎをしなければいけません。

寒い

また湿度が高いと菌は増えやすいので、インフルエンザや風邪は蔓延しやすく「過ごしやすい!」と思うのは移住して最初の頃だけです。

なので、沖縄に移住するんだから冬物は要らないか~と思っている方がいたら、とりあえず!一式だけでいいので持ってくることをおすすめします。

沖縄県の中でも企業が多い街や一人暮らしが多いマンションなどは当てはまりませんが、やはり日本の首都のような雰囲気ではないため、地域の繋がりは未だ濃いのが現状です。都会では感じることの少ない人の温かさや親切さに惹かれて、移住を考える人もいるでしょう。

ですが、地域のつながりや深さは時に「?!」という反応を引き起こすこともあります。ご近所に話した情報はすぐに広まり、知らない人が自分の名前を知っていることもしばしば。車社会の沖縄では車で出掛ければ、どこで何をしていたか知られていることもしばしば。良い話も悪い話も、自分の耳に入ってくるのと同じだけ他人の耳に入っています。

古民家

でもそれは裏の部分であって、地域の繋がりは決して悪いことだけではありません。野菜や使わないものを貰えたりまたはお返しにあげたり、長期の外出でも知らない人が家に入っていたらご近所さんが教えてくれたりします。ここのスーパーが安い、今日はこれがお得と主婦には有難い情報を聞けたり、釣りやBBQに誘ってもらえるときもあります。

地域の繋がりは人情を感じられてホッとした気持ちになることが多い分「親切とお節介」の境目も難しいものです。上手に付き合えば楽しい日々になりますが、殺伐とした場所に慣れてしまい距離感が分からない人にとっては、気重く感じてしまうこともあるかもしれません。

沖縄の海はキレイさでも透明度でも、最高の海です。見ているだけで癒されますし、マリンスポーツ好きとしてはたまらない移住の理由になります。でも海水には塩が含まれており、海風にも塩が含まれています。

海

これが結構厄介で車や洗濯物干しなどはすぐに錆びますし、髪の毛や洗濯物は基本的にゴワゴワになってしまいます。

そこで沖縄では車の塩害防止は必需で、洗濯物干しは台風もありロープを使っている家庭が多いです。水道水には石灰が多く含まれており、それが肌や髪を痛める原因でもあるため沖縄の女性たちは美容や日焼けにとーーっても敏感です。

海が近い暮らしは癒しや楽しみが多い分、頭を悩ませることも多いのが現実です。そして今なお手つかずの自然が多く残る、沖縄県。そんな「田舎暮らし」に憧れる人も多いと思いますが、それは裏を返せば害虫が多いことにも繋がります。

雑草

ハブに噛まれたら最悪死にますし、沖縄の虫は基本的に全てが規格外です。太陽が出ている時間が多いため雑草が伸びるスピードは尋常ではありませんし、ゴミを溜めておけばそこは害虫の楽園になってしまいます。

海が近いのと同様、自然が多いのはそれだけ、暮らしていく中に手間も時間もかかるということです。

沖縄は日本で1番の最低賃金で、現在は時給714円です。求人も少なく、またアルバイトでは長時間働けないこともしばしばあります。正社員で手取り10万円いかないことも多く、移住するにあたりお給料の安さは重々承知だと思います。

「でも生活出来るから大丈夫なんでしょう?」と思ってるそこのあなた!

飛んだ勘違いです。

農業

日光が強く育てられる作物に限界があるため、多くの食材は本州から空輸で運んできます。そのため空輸代がプラスされ、全体的に物価は高い傾向にあります。ネット通販を遣おうにも沖縄は送料が別途必要な場合が多く、荷物が大きければ大きいほど料金は高くなります。コンビニのおにぎり1つでも本州より高いです。

加えて税金や車の保険、家賃や支払いなど…頭の痛いことだらけです。そこで沖縄県民がどんな風に生活しているかというと、ご近所や仲良しさん同士で物々交換をしたり、フリーマーケットで不用品を売ったりリサイクルショップを賢く使う、または自治体や国の制度を賢く使うなど色々な努力をしています。

何も不自由しないほどのお金があれば別ですが、沖縄で就職して沖縄で生活していくならば今までの使い方や考え方を一旦リセットする必要があります。

沖縄でよく聞く「ウチナータイム」とは、沖縄に暮らす人たちの独特の体内時計のことをいいます。焦らず、急がず、あくまでものんびりと。時間に追われ生活している人にとっては、心の底から羨ましいと感じます。

ウチナータイム

ですが実際に生活していると「ちょっとそれはないよ…」と思うこともあります。待ち合わせの時間に家を出たり、約束していた工事業者が来なかったり、すぐ行くといって4時間後だったり、そんなのは日常茶飯事です。

相手に悪気はありません。本当にただ「気付かなかった」か「忘れていた」だけなので、わざとそうしているわけではないのです。ここで穏やかな気持ちで居られる人は、沖縄に向いていると思います。でも遅れたことや来なかったことに対して腹を立ててしまう人は、なかなか厳しいと思います。

約束を守らないのは良いことだとは言えません。でも悪気もなく、そういう文化なのでそこは「郷に入れば郷に従え」であなたの体内時計をウチナータイムに慣らしていくのが1番早い近道です。

無計画で移住したり、沖縄のことを何も知らずに移住したり、それでも死ぬまで楽しく沖縄で暮らした人はたくさんいます。でも「備えあれば患いなし」です。

沖縄県民の中には移住者を嫌う人もいますし、基本的に田舎はどこも排他的で外から来た人や文化を好みません。思っている以上にあちこちに移住者が住んでいるので、生活の中で関わる人が全員、生粋の沖縄っ子というのはほぼありません。

沖縄に移住するには手続きから転職、引っ越しなど相当の時間と体力を必要とします。せっかく色々な思いを抱えて沖縄に移住したのに「思っていたのと違う…」なんて帰ってしまうのは、あまりにももったいないです。

理想は楽しみであればあるほど膨らむものですが、まずは1度現実の沖縄と向き合ってみて冷静に移住について検討しましょう。

ビーチ

たくさん考えて思い悩んだ時間は絶対に無駄にならないので、これからの新しい生活の中でどの道を選ぶのが自分にとって1番幸せかよーく考えてみてください。ただひとつだけ言えるのはメリットとデメリットを比べても、それでも沖縄は最高の場所です!