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宮古島の「パーントゥ」ってなに?

パーントゥ

宮古島にはパートゥンという文化があります。観光客にも大人気で、一見の価値ありです。沖縄の離島にはそれぞれの文化がありますが、パーントゥは聞いたことのある人も多いと思います。今回はそんなパーントゥを紹介します。

沖縄の離島の中でも1位、2位を争う人気があるのが宮古島です。移住先としても選ばれることが多く、宮古諸島のトリコになってしまう方がたくさんいます。

海

そもそも宮古島は、沖縄本島で犯罪を犯した人が島流しに合う場所でした。知能犯(政治犯)は石垣島で、暴行犯は宮古島と云われており、酒癖の悪い人が多いのも特徴的です。そのため沖縄本島や他の離島では「宮古島の人は出入り禁止」なんて看板を掲げているお店もあったりします。(それは人それぞれなので、宮古島の人みんながそうではありません。)

その中でも特に暴力に走ることが多かった人たちは、お隣の伊良部島に島流しされました。

昔の話ですが、そんな風に本島や離島は関係性が悪い時代もあり、久米島の人たちに宮古島の人が虐殺された歴史もあります。そのことを未だに気にしている方も多く、そういう歴史があったことを踏まえておくのも大切です。

宮古島のパーントゥは、宮古島の島尻集落の文化です。正式名称を「パーントゥ・プハナ」と云い、パーントゥは宮古方言で鬼・妖怪という意味で、プハナは祈願祭という意味です。国の重要無形民俗文化財に指定されており、パーントゥは全身に泥を塗った神様のことを云います。

今から100年以上前、島尻集落の北側にある海にクバの葉で包まれた仮面が流れ着きました。仮面が流れ着いたその日はちょうど祈願祭が行われる日で、神女たちは仮面は海からの来訪神だと考え「その仮面は豊作円満をもたらすから大切にしなさい。」と言い伝えたと云われています。

パーントゥ

現在は漂着した仮面を親(ンマ)とし、中(ナカ)子(ッファ)の3つの仮面を使用して祈願祭が行われます。集落の若者3人がその仮面を被り、身体中に泥を塗って上からキャーン(シノイキカズラ)で作った衣装を身にまとい、神の化身となって人々に泥を塗ります。それをパーントゥと呼び、無病息災を願うお祭りとして行われています。

簡単に云うと、パーントゥ3人が人々に泥を塗って厄を追い払おうと企んでいるお祭りです。島尻集落の入り口には、パートゥン3人の大きな看板があります。

パートゥンが行われるのは、およそ9月の戌の日から数日間と言われています。決まった日に行われるものではなく、最終決定は集落の神職者によって決められるため、直前になるまで分かりません。

集落の外れにパーントゥが生まれる聖地「ンマリガー(生まれ井戸)」があります。パーントゥの泥はンマリガーから汲み出したもので、つまりはヘドロの為…パーントゥは強烈な匂いと共に泥をかけてきます。

追いかけるパーントゥ

ンマリガーは一般の人は立ち入り禁止で、パーントゥが始まる前は子どもやマスコミ関係者が近くの広場で待機しています。パーントゥが来ると子どもたちはダッシュで逃げていきますが、パーントゥも若者がやっているので追い付かれてしまう事もしばしば…。

楽しみながら、今なお大切な文化を守り続けているのが宮古島の島尻集落のパーントゥです。パーントゥは17:00〜20:00頃に行われますが、島尻集落は街灯が多くないので泥まみれのパーントゥが見つけられず、いきなり泥を塗られたりします。

誰かの叫び声でどこにパーントゥがいるか探したりと、厄除けのお祭りでありながら誰もが楽しんでいます。

昔は観光客もおらず集落だけの祈願祭だったため、知った者同士で楽しかったと言う地元の方もいるそうです。楽しいからとハメを外すことはせずに、マナーを守って宮古島のパートゥンを体験しましょう!パートゥンに泥を塗られた後は良いことがあるかも?