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沖縄に根付く「旧暦文化」沖縄のカレンダーには暦が2つある!

仏壇

沖縄以外ではほとんど耳にすることのない「旧暦」ですが、沖縄の伝統文化のほとんどが旧暦を軸に行われています。そのため、沖縄で使われているカレンダーには暦が2つあり、旧暦に沿ってお盆やお正月を迎えます。そんな沖縄の旧暦文化をご紹介します。

2017年9月5日、今日は旧暦で「お盆」に当てはまる日です。沖縄県内の企業はお休みになるところが多く、スーパーやデパートではお供え物の食べ物やお花で店内が埋め尽くされています。

そんな風にして他の都道府県とは違い旧暦を今なお大切にしている沖縄ですが、そもそも旧暦とは何なのでしょうか?

旧暦のベースは「月の満ち欠けで時を刻む太陽暦」が基本になっています。昔はこの太陽暦を基準に自然の移り変わりを見極めて、種まきや漁のタイミングを決めていました。

ですが、太陽暦だけでは四季がずれてしまいます。そこで約半月毎に季節の移ろいを表す「二十四節気」を組み込むことで、ズレを解消しこの暦を「太陰太陽暦」と呼びました。これがいわゆる「旧暦」と呼ばれる暦の読み方です。

満月

日本の本州でも明治時代初期まで使用されていましたが、中国文化が盛んに入ってきたこと、また沖縄が本州とは離れた島であったことが起因となり、現在でも旧暦を基準にして様々な文化が行われています。

そのため沖縄のお盆は毎年日が変わり、2017年は9月3日から9月5日までですが、2018年は8月23日~8月25日になります。

沖縄の観光としても有名なエイサーやハーリーですが、これらは全て沖縄の伝統行事であり、また旧暦に沿って開催されます。ですが、最近は観光客の増える時期に「観光用」に開催することも多く、目にする機会も増えてきました。

本来行われるエイサーは地域毎に青年隊があり、お盆の3日間をかけて青年隊がエイサーをして回ります。観光用の派手でパフォーマンス的なエイサーではなく、地域のご先祖様を迎えるために地域の青年たちが踊る様子をみんなで見守るものです。

またハーリーは船の競争イベントではなく、海の神様へ豊作と感謝を込めて行われる行事です。観光用のイベントでは見られないことも多いですが、本来はハーリーを始める前に御嶽で神様に感謝を伝えます。

仏壇

そして沖縄では毎月1日と15日は仏壇に茶湯と白米をお供えしてお祈りを捧げます。この2日間にお供え用のお花を買い替える人も多く、お花屋さんとスーパーは毎月1日と15日にお供え用のお花やお惣菜を売り出しています。これは行事というよりも「習慣」で、沖縄の人たちに深く根付いているものです。

現代の暦で生活しつつ、目に見えない大切なことは旧暦で。お盆最終日の今日はどこの家からでもエイサーの音楽が聞こえてくるほど、沖縄の土地には旧暦文化が根付いています。

旧正月(ソーグワチ)

旧暦文化はお正月から始まり、現代の暦の正月は「新正月」と呼ばれています。カウントダウンも「ハッピーニューイヤー!」の雄叫びも新正月である1月1日に行うのですが、神仏への御祈りは多くの家庭で旧正月を基準としています。

新正月も旧正月もお祝いする家庭もあり、その辺の判断は各家庭によるようです。新正月ほどではありませんが、旧正月になるとスーパーやお花屋さんも忙しくなり、新しい年の始まりをみんなでお祝いします。

生年祝い(トゥシビー)

旧暦1月2日から13日にかけて行われるトゥシビーという行事は、12年毎に生まれた年を厄年として火の神や仏壇にお祈りを捧げます。来客者のお祝いで心の厄を落とすといわれており、歳を重ねれば重ねるほど豪華で盛大にお祝いします。

浜下り(ハマウリ)

旧暦3月3日に行われる行事で、女性たちは海に出て手足を海水に浸けて清め潮干狩りなどを行います。最近では潮干狩りを中心とした家族で楽しむ「レジャー」に変化しており、お弁当などを持ち寄って家族みんなで潮干狩りを楽しみます。

清明祭(シーミー)

中国から伝わった先祖供養の行事で、旧暦3月に家族・親せきが総出でお墓に集まり、テントを立てたりテーブルを設置して先祖と共に食事を楽しみます。お互いに近況報告をし合うなど、シーミーでしか会わない親戚もいるほど全員が集まる行事で、お盆とお正月に続き、大切にされている旧暦三大行事です。

旧暦を知ることが出来るカレンダーはネットでも販売されていますし、沖縄県内ではどこでも手に入れることが出来ます。沖縄も若い子たちがどんどん本州へ出ていき、エイサーの青年隊の数や後を継ぐ人が徐々に減ってしまっています。移住者歓迎!の場所もあるので、興味がある人は旧暦のカレンダーを買って「うちなータイム」を知ってみることから始めてみてください!