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沖縄は保育園不足?その理由と解決策は?

保育園

出生率ランキングで毎年上位の沖縄県ですが、実は保育園不足のランキングでも上位となっています。沖縄の保育園事情をご紹介していきます。

2016年の時点で沖縄県の待機児童数は2536人です。これは東京都に次いで日本で2番目に多く、那覇市が559人・沖縄市が380人・浦添市が231人・南風原町で188人・宜野湾市が172人・うるま市は147人・石垣市も147人と他の7市町村も100人を超えています。

これは潜在的な待機児童を抜いた数なので、これから職場復帰する方や今後保育園に入るであろう人を入れると4倍以上になるのではと言われています。

これは全国的に見て圧倒的に共働き世帯が多いこと、アメリカ占領時代があったために保育園の整備が遅れたこと、加えて出生率の高さが原因だと言われています。他県では0歳児~2歳児で保育園入園、3歳児~幼稚園入園が一般的ですが、沖縄県に3年制の幼稚園はほとんどなく、2年制の幼稚園が数年前に整備され始めたばかりです。

保育園

沖縄では小学校入学1年前の1年間を小学校併設の公立幼稚園で過ごし、それ以前は保育園で過ごすことが多いのです。

母親が働くことに抵抗がなく、夫婦共働きは当たり前です。所得も低いので夫婦共働きでなければ生活していけない家庭も多く、子どもを保育園に預けている人たちはたくさんいます。

そして更に出生率も高いので、需要と供給が完全に一致していません。多くの人は祖父母に預けたり、夫や妻が交代で働きに出たり、と工夫しながら暮らしています。

そんな理由から認可外保育園が多いのも沖縄県の特徴です。親としては認可保育園に入れれば良いに越したことはありませんが、そんなことも言ってられないのが実情です。

那覇市では昨年14の認可保育園を開園しましたが、認可外保育園は84施設もあります。それでも600人近い子どもが待機児童なのです。

認可外保育園でも保育料は月額25,000円と他県よりは安価ですが、認可保育園であれば2日目は半額、3人目は無料という保育料の減免措置があります。それを考えると子どもが多く収入が低い沖縄県で、認可保育園に入れたいのも納得がいきます。

いくら保育園があっても保育士がいなければ何の意味もありません。待機児童を解消するためには、保育園の開園もさることながら保育士の確保も大きな問題になってきます。

沖縄での保育士の基本給は18万円、年収は260万円前後です。

また初任給は12万円から13万円と言われており、これは決して満足な給与とは言えず、1人暮らしもままならないほどです。公立の保育園であれば市町村の公務員と同じなので、沖縄県の中では高給取りになります。

ですが、多くの認可保育園では派遣社員や臨時職員として働いている人が多く、同じ職場で同じ業務内容でも給与に大きな開きがあります。それではモチベーションも下がってしまい、結婚や夫の転勤と共に保育士を辞める人もたくさんいます。

子供

認可保育園に入りたい児童がたくさんいるのと同じように、認可保育園で公務員として働きたい保育士がたくさんいるのです。好待遇の保育園は保育士もたくさん集まってきますが、どこでも同じように出来るわけではありません。それでも絶対に必要なものなので、まずは保育士の待遇を変えることが急がれています。

職場内の格差をなくし、仕事に見合う給与と楽しく健康的に働けるためのシステム。これは保育士だけではなく「ブラック企業」という言葉が蔓延する日本全体に言えることです。

他人の子どもを見る責任や、食事に掃除に教育に1人1人の児童とのコミュニケーションなど業務内容も膨大です。少子化の進む日本で「働きやすさ・子育てのしやすさ」を悲観し、結婚や出産をせず別の幸せを求める人も多くなってきました。

まずは子どもの問題を片付けていくことで、それが結果的に日本全体の問題を解決する術になったりするのではないでしょうか。

沖縄の人は親切な人が多く、とても温かいです。ですが、それ以上に自分たちのことで精一杯な人も多く、時に冷たいと思ってしまうかもしれません。ですが、そこには経済的な理由が多く潜んでおり、それは日本全体の問題として考えなければいけないこともあります。

子育て

今後、待機児童の問題が沖縄だけでなく日本全体が改善していく事を切に願います。