沖縄情報局

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沖縄の天然記念物に指定されている動物たち!

ヤンバルクイナ

自然に溢れた沖縄を好んで、この地に棲み付く動物たちがたくさんいます。その中にはレッドリストと呼ばれる絶滅危惧種に指定されている動物も多く、守っていかないといけない動物も多いのです。そんな天然記念物に指定されている沖縄の動物を紹介します。

沖縄県の西表島だけに棲む「イリオモテヤマネコ」は家猫とそう変わらない大きさのヤマネコです。見た目はとても可愛らしいのですが、ハンティングが得意で山や森に棲みながら時に水の中を泳いだりして獲物を捕まえます。

西表島の方言ではイリオモテヤマネコを「ヤマピカリャー」と云い、1965年に西表島で発見されたのがきっかけでした。西表島だけに生息すると考えられてきましたが、現在では東南アジア地方にもイリオモテヤマネコは存在すると云われています。

西表ヤマネコ

1994年には120頭近いイリオモテヤマネコが確認されていましたが、2008年には100頭にまで減りました。その後も交通事故などで主に子どものイリオモテヤマネコが、毎年のように亡くなっています。イリオモテヤマネコは国の特別天然記念物に指定されていて、レッドリストの絶滅危惧種の中でも最も絶滅の恐れがある動物にも登録されています。

西表島ではそんなイリオモテヤマネコを守ろうと活動している団体も多く、協力して残していかなければいけない動物です。

まんまるでプニプニしていて、見ているだけで癒されるジュゴン。国の天然記念物に指定されています。海で生活するジュゴンはいつも魚と共に過ごしています。魚も外敵から身を守りたいので、身体の大きなジュゴンにくっついて生活しているのです。ジュゴンが食べるのは「アマモ」海藻の一種ですが、沖縄県には豊富に生えていました。

沖縄県に棲んでいるジュゴンは、たった3頭だけ。オーストラリアにはジュゴンが最も多く棲んでいるとされ、およそ10万頭が確認されています。10万頭と聞くと沖縄のジュゴンはとても少ないように感じます。

そんな3頭のジュゴンのうち、2頭は親子です。20頭いて1頭生まれるかどうか…そのくらい繁殖能力の低いジュゴンが増えることは不可能ではないかとさえ云われています。

ジュゴン

ジュゴンが減ってしまったのは、海岸の開発途中でアマモがたくさん生えている場所が埋め立てられ、食べるものが減ってしまったのが一因ではないかとされています。じゃあアマモを増やそう!が出来ればいいのですが、それもなかなか難しいようで、自然繁殖も厳しいジュゴンは今いる3頭が沖縄で最後のジュゴンになるのかもしれません。

さてジュゴンはマナティーとよく間違えられますが、その違いを皆さん知っていますでしょうか?どちらも似たような感じではっきりとした区別がつかない人も多いかと思います。

ジュゴンは尾びれが三角形で、マナティーは尾びれが丸くうちわのような形をしています。見ているだけで癒されるジュゴンを沖縄で見られるのも、残り少ないかもしれません。とっても繊細な生き物なので、見かけたらそばで優しく見守るだけで決して近づいたり攻撃したりしないでください。

その名の通りやんばるの森に棲んでいる「ヤンバルクイナ」は小型の鳥です。このヤンバルクイナも国の天然記念物に指定されています。お腹は黒と白の縞模様で、背中は茶色。くちばしは赤?オレンジ?に近い色をしていて同じ色で目の周りはお化粧しているような感じです。

ヤンバルクイナは鳥ですが、飛べません。飛べない鳥は世界各地に生存していますが、日本ではヤンバルクイナだけだと云われています。沖縄の方言で「アガチー」「ヤマドゥイ」と呼ばれ、キャラクター化されたり観光地には絵やグッズがあったりとみんなに愛されています。

ヤンバルクイナ

そんなヤンバルクイナが発見されたのは1981年、わりと最近なんですね。ハブ対策に用いられたマングースがヤンバルクイナを食べてしまう、という何とも言えない事態や交通事故などで年々数が減り、現在やんばるに棲んでいるのは1500羽前後とされています。

ヤンバルクイナは飛べないので、主な移動手段は徒歩です。やんばる周辺を車で走っていると普通に歩いている姿を見かけることも多いそうです。ただ車で走っていると小さなヤンバルクイナに気付かず、そのまま轢いてしまうこともあるようで、やんばるには「とびだし注意」の文字とヤンバルクイナの絵が描かれた標識があります。

ヤンバルクイナの標識

現在は人口の孵化にも成功しているので、今後も末永く沖縄で暮らしていく動物だと思いますが、その姿を見つけたときはスピードを落としてヤンバルクイナが無事道路を渡れるまで温かく見守ってあげてください。

今回ご紹介した3種類以外にも、爬虫類や鳥類、げっ歯類など全部合わせて17種類以上が沖縄県に棲んでいます。観光だったり普通に生活しているだけではなかなか出会う機会もありませんが、その多くは沖縄の自然を好んで棲み付いているのです。

ぜひ沖縄に棲む動物たちに出会った際には、近付いたり触ったりせずに優しく見守ってあげてください。