沖縄情報局

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牧志公設市場の朝は遅い

観光に来たら、その土地の食べ物を直接食べることが出来る市場は、外せない観光スポットです。地元の業者も足を運ぶ市場は、朝早いというイメージが強いもの。そのイメージを覆すのが、沖縄の牧志公設市場です。

全国各地にある市場では、「朝市」があることがほとんどですから、「せっかく市場の近くのホテルに泊まったのなら、歩いて市場まで行ってみよう」という人が多いのはよくわかります。

でも、残念ですが、本土から来たみなさんが想像しているような朝市は、牧志公設市場にはありません。沖縄に住んでもう20年になりますが、その間、一度も朝市は見たことありませんから、多分間違いないはずです。

よく、「市場なのに開いてないの?」とシャッターが閉まった市場の前でぼやく観光客に出会いますが、それは仕方がないことなのです。

牧志公設市場だけが朝が遅いわけではなかった

牧志公設市場の朝だけが遅いかといったら、そんなことはありません。こちらの写真は、午前7時30分ごろの、市場本通りの様子です。

牧志公設市場

ビックリするぐらい、誰も歩いていないのがわかりますか?

しかも驚くのは、これだけではありません。写真の両サイドでシャッターが下りているのが分かるかと思いますが、本来は、この位置がお店の位置です。ところが、日中は本来のお店の位置から、はるかに飛び出した位置に商品が並びます。そのため、この写真の印象よりも、はるかに狭い印象になります。

市場本通り

本土の市場のオープン時間は?

本土にだって、牧志公設市場と同じように、観光客が多く集まる市場は存在します。そこで、牧志公設市場が特別なのか、それとも、全国的なのか、ちょっと調べてみました。

北海道のさっぽろ朝市

プロの職人から観光客まで、誰でも食材を買うことが出来る市場として有名な「さっぽろ朝市」。こちらは、早朝5時にオープンし、夜11時まで営業しています。こちらは、やはり気合の入り方が違います。

茨城の那珂湊おさかな市場

大型観光バスツアーやテレビの旅番組でも取り上げられたことがある茨城県の「那珂湊おさかな市場」です。こちらでは、朝市はありませんが、午前8時からオープンしています。

東京の築地場外市場

何かと話題が絶えない築地場外市場ですが、こちらの朝は本格的に早いです。夜明け前にはオープンし、午前8時過ぎまであちらこちらで威勢の良い声が聞こえてきます。ほとんどの店が午前6時にはオープンしているところをみると、「さすが市場だな」と思います。

京都市中央卸売市場

生鮮食料品や練り商品、食器や調理道具など、様々な商品が良心的な値段で販売されているのが、「京都市中央卸売市場」です。市場そのものは、夜明け前からオープンしていますが、一般客として中に入れるのは、午前10時からです。

それなら牧志公設市場のオープン時間は?

いよいよ、沖縄の牧志公設市場のオープン時間を見てみます。公設市場のオープン時間は、朝9時から夜8時までとなっています。2階は飲食店があるのですが、こちらは、概ね10時開店です。

市場の外側の店には、朝6時にオープンする店もある

毎朝、午前6時にはすべての商品が並んでいる、ものすごく気合の入った果物屋があります。オジーが毎日大音量でラジカセを流しながら、まだ真っ暗な市場通りの中、1人で黙々と品出しをしています。

市場でこの時間に店が開いているのは、この果物屋だけなので、すぐに見つかります。

市場周辺が慌ただしくなるのは、午前8時半

牧志公設市場で働く人の多くは、市場の近所に住んでいます。なので、家から市場の店までは歩いて移動するのが定番。たくさんの荷物を両手に抱えたオバーたちが、エプロン姿で次々と市場の中に入っていくのですが、彼女たちの通勤時間のピークは、ゆとりの午前8時半。

いつも通り、無理せず、マイペースで店を開け続けるのが、牧志公設市場で働くオバーたちなのです。

老朽化に伴い、現在、建て替え工事中となっている農連市場の朝は、本土に負けない位早かったです。なにしろ、日付が変わる頃には、野菜を積んだ車や買い付けが終わった後のバイクが、ひっきりなしに市場内を行き来していました。

まさに、「沖縄の食の台所」が、農連市場だったのです。

映画のロケ地にもなった農連市場

農連市場

妻夫木聡と長澤まさみがきょうだいという設定だった映画「涙そうそう」や、沖縄を舞台にしたテレビドラマ「ちゅらさん」のロケ地としても、取り壊し前の農連市場は登場しました。

古い建物に、アジアチックな雰囲気は、作品の雰囲気を盛り上げてくれました。懐かしいあのロケの跡地には、あと少しでマンションが建ってしまいます。残念です。

24時間営業のパン屋は今も健在

農連通りの入り口で、昔から営業を続けているパン屋があります。それが、「ル・ジョンヌ」。

正直言うと、15年位前に「夜中の2時に焼きたてのパンが食べられる店に連れて行ってやるよ」とウチナンチュの友人に言われた時には、だまされたと思いました。でも、夜中でも焼きたてのパンのいいにおいがするル・ジョンヌには、根強いファンがたくさんいます。

農漣市場の建て替えで、もしかしたら移転してしまうのかもと思っていましたが、今も昔も変わらぬ場所で、相変わらず24時間、パンを焼き続けています。

盆や正月など特別の日には、地元人も牧志公設市場内で買い物をするという人が多いのですが、普段は、ほぼ観光客のための市場というのが、牧志公設市場です。

だから、一般的に観光客が動き始める朝9時にオープンし、観光客がピークに達する昼前から夕方にかけての時間が最もにぎわいます。

テレビなどで紹介されていない静かな公設市場を見たいという人であれば、午前9時前でも楽しいでしょうが、一般的な観光を楽しみたいのであれば、お昼前後から夕方にかけて足を運んでみるのがおすすめです。