沖縄情報局

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沖縄の結婚式では、和装・洋装・琉装がある

結婚式

結婚式の披露宴といえば、花嫁の衣装が見所の一つです。伝統の和装に華やかな洋装が一般的な中、沖縄にはもう一つ、「琉装」というものがあります。しかも、沖縄では今でもこの琉装が結婚式の衣装で人気なのです。

教会で愛を誓いあうのが「教会式」、神社で厳かに式を挙げるのが「神前式」です。もちろん、それぞれ式のスタイルが違いますから、花嫁の衣装も「洋装」「和装」と違ってきます。そこで気になるのが、沖縄で見られる「琉装」。実は沖縄での結婚式は、もともとは仏壇の前で行われていました。

仏壇

ご先祖様は神様です

沖縄では、本土と違い、先祖崇拝が根強くあります。この先祖崇拝は、もともとは中国の道教の影響が強いのですが、基本は自分たちのルーツであるご先祖様が、最も大切な神様という考え方に基づいています。

といっても、ご先祖様は、すぐに神様になるわけではありません。沖縄で神様が住んでいると考えられている場所は、青い海のかなたにある「ニライカナイ」という場所です。そのため、人が死ぬと、海を渡ってニライカナイへ行き、そこで神様になると考えられています。ニライカナイで神様になったご先祖様は、再び海を渡って、一族の仏壇に留まります。

だから、沖縄の人にとって仏壇とは、亡くなった人を供養する場所というだけでなく、神様となったご先祖様がいらっしゃる場所という意味もあります。そう考えれば、沖縄の神様がいる仏壇の前で夫婦の誓いを立てるというのは、教会式や神前式と全く同じ考え方であるといえますね。

結婚式の披露宴の衣装といえば、やはりカラードレスや華やかな打掛がメインになりそうですよね?でも、この2つの華やかさに比べたら、琉装はなんとなく地味なイメージがあります。たしかに、沖縄での結婚式なのですから、沖縄の伝統的な衣装で結婚式を挙げるのはすてきかもしれません。でも、なんとなく本土出身者の目線では、イメージが付きにくいのが琉装です。

では実際に希望したとしたら、「琉装で結婚式」は実現可能なのでしょうか?

意外と手軽に利用できます

沖縄は、リゾートフォトウエディングが人気ということもあって、「貸衣装+出張着付け」のサービスが結構充実しています。ですから、和装をするよりも手軽で安く琉装で結婚式が出来ます。こうしたサービスを用意しているショップは、県内では結構あります。ですから根気よく探してみると、新郎新婦二人分の衣装代と着付けサービスをセットにしても10万円以下で利用できるお店も見つかります。

琉装の衣装がどのようなものかイメージが出来ないという方は以下をご覧ください。

琉装の衣装

沖縄では世界遺産で結婚式が出来ます

せっかく琉装を選ぶのなら、徹底的に沖縄式で結婚式をしてみたいという人も、いないわけではありません。そんな二人のために、沖縄では世界遺産に登録されている「識名園」で本格的な琉球結婚式が挙げられます。

実は、私もかつて、この識名園で行われた琉球結婚式を、直接見たことがあります。(もちろん、偶然の出来事なのですが…)

確かこの時偶然立ち会ったのは、本土からリゾートウエディングとしてやってきたお二人。伝統的な沖縄の衣装に身を包み、かつて国王の一家がひと時を過ごしていたであろうその場所で、厳かに進められた結婚式は、本物の国王と王妃の結婚式のようでうっとりしました。

立ち会っていた親族は全部で10名前後ではあったのですが、私のように偶然識名園を訪れていた観光客たちが、一斉にカメラでその様子を撮影!とくに、海外から来た観光客は、大興奮でパシャパシャとシャッターを切りまくっていたのが印象的でした。

沖縄県外でも琉装での結婚式が実現できるらしい

驚くことに、琉球衣装を県外にレンタルするサービスというのも、県内のウエディングショップでは行っているらしいです。ですから、沖縄県外であっても、琉装で結婚式は実現しそうです。

料金などについては直接ご相談ということらしいのですが、セット内容を見てみると、【琉装一式・男女】【小物一式】とあります。ですから、これを予約すれば、沖縄県外であっても琉装での結婚式が可能なようです。

ただし、注意したいのが、セット内容に含まれている「着付けの説明書」。ここから想像すると、実際に着付けをするには、この「着付けの説明書」を参考にしながら、自分たちで準備するということ(?)になるようです。

いずれにしても、料金なども含めて希望する場合はショップへの問い合わせが必要なようです。

本土出身者から見れば、「とっても珍しい衣装」というイメージが強い琉装ですが、ウチナンチュにとっては、子どもの成長を祝う「十三祝い」や「成人式」の記念写真として琉装を選ぶ人が今でも多く、その流れから考えれば、結婚式に琉装というのも必然的に多くなります。

それに沖縄は、自分たちのルーツを大切にする文化が今も根強く残っている地域。それだけに、新たな絆を結ぶ大切な日に、伝統的な琉装を選ぶ若い世代が、今も多いのかもしれません。